無職だった俺が内定を獲得するまでの道のり『生の軌跡』
第1章 基本的人権の剥奪
俺の大学生活は真っ暗だった。
といってもぼっちだったわけじゃない。あまり友達が多かったわけじゃないけど、よくゲームしてた奴や、同じゼミの奴らとは今でもたまに遊んだりする。
しかし俺は普通の大学生が普通にやるべきことをやってこなかった。
恋愛、バイト、サークル。
何も経験してこなかった。
無気力、ただただ時間を消費し、過ぎていくだけの日々。
その内授業にも出なくなった。
4年生になり単位が足りず、またESに書く自己PRなんてものもあるわけがなく、当然のように就職活動はしなかった。
そして卒業し、ニートになった。
仕送りもなくなり、クレカを使いまくって20万近く借金をした。
そのクレカも止まりいよいよ物を売って日々を凌ぐ生活を始めた。
一日トースト6枚70円で済ませたり、スパゲティに醤油をかけて食ったりしてた。
外に出るお金もないから家でぢっと手を見て1日が終わる時もあった。
それでも友人には気丈に振る舞っていた。
『来月から"しゅうかつする"』
『芸人になる』
『俺は、変わる』
バカなことを言ってた。でも現実に目を向けるわけにはいかなかった。
そして、僕の心は砕け散った───
第2章に続く。